柴胡桂枝乾姜湯

Home

柴胡桂枝乾姜湯

疲れてイライラして、眠れなくなる方に
◎就寝時の微熱・寝汗が続く(肝熱)
イライラや不安感がいつもある(心煩)
◎疲れると下痢をしてしまう

神経過敏で動悸や寝汗・不眠(夜間に突然目が覚める)などの精神不安を抱える方に。このタイプの方は、本人の身体的能力を超えて頑張ろうして疲労困憊してしまい、心身が不安定になり、弱っていく傾向にあります。頑張り過ぎて緊張・興奮するために、疲れてイライラしたり、寝汗を訴えて眠れなくなる一方で、身体から元気が失せていき、疲れや下痢、寒気、口渇などの疲弊症状を訴えやすくなります。

ウィンドウを閉じます

解説:心煩について

柴胡桂枝乾姜湯に付きものの心煩は、中国では心煩意乱という表現に置き換えられます。心煩は胸の辺りに熱がこもり、悩まされる事が多くて苛立ってしまうこと、対して意乱は胸が騒いで、心が落ち着かないことを意味します。
五行説において心は火に属します。火は体を温める重要なエネルギー源ですが、その統制が取れなくなると、鬱屈した熱が体の表面を侵したり、逆に深部が冷やされる状態に陥りやすくなります。心煩とはそのように、何らかの理由で体の内外で寒熱の偏在が起こり、心身が疲弊していくことに相当すると思われます。今でこそ神経症に用いる柴胡桂枝乾姜湯ですが、もともとは瘧(今でいうマラリア)や熱病、結核に対して使った方剤であるいうことも納得できる話ですね。