逍遥散/加味逍遥散

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逍遥散(加味逍遥散)

神経を使うために何となくイライラする方に
◎イライラ・抑うつ感(精神的な興奮が強い)
◎神経症に伴う筋肉緊張
◎精神的なストレスによる月経不順

月経前や更年期など、種々の神経症に伴って現れる不定愁訴(イライラ、抑鬱感、冷えのぼせ、月経不順、食欲不振、不眠)に悩まされる方に。逍遥散が合うタイプは、普段から神経を使い過ぎて緊張しやすく、何となくイライラしていて、ストレスの負荷や月経前に緊張が増すことで、心身に不調が表立って現れるのが特徴です。 逍遥散は、精神的な緊張を緩ませながら血行を改善して、心身機能の異常・失調を取り除いていきます。

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解説:肝脾不和に逍遥散

五行説において、肝は「木」の性質をもち、脾は「土」に属すとされます。木の成長に土の栄養は欠かせませんが、強すぎる木の勢いは、土を弱らせてしまいます。本来は支え合う関係にある木と土が、お互いを阻害する関係に陥ってしまう。漢方ではこの状態を木乗土といいます。肝脾不和も木乗土による病態の一つです。肝脾不和に用いる逍遥散は、肝の勢いを整える疎肝解鬱と、脾の働きを整える補気健脾の働きをもつことから、木と土の調和をはかるバランス型の漢方薬と言えるでしょう。